睡眠と寝返り

「彼らが眠っているあいだ、われら神が彼らを右に左に寝返りを打たせているところ見れば、汝もきっと彼らが目を覚ましていると思ったであろう」

これは、1500年ほど前に書かれたイスラム教経典のコーランの中の文章です。

おそらく寝返りに対して記述された現存する最も古い時代層に属する文章でしょう。神の見えざる手により寝返りをさせて敵に寝ているのを悟られないようにする、というくだりです。

おちおち眠れないことが多かった古代の人々の緊張感が伝わってくるとともに、神が睡眠姿勢までも操作して、見守ってくれているということです。

でも、平和な現代において、睡眠は一日の疲れを取り明日への英気を養う大切な行為です。寝返りは、どういう意味があるのでしょうか?

よい睡眠姿勢を保てれば、睡眠姿勢異常からくる頚椎症、肩こり、頭痛などのつらい症状は軽減できます。

至適睡眠姿勢の3大要素とは、仰臥位(仰向けで寝る姿)で頭と臥床面の角度が15度前後になる、側臥位(横向きに寝る姿)で頭から足に至る中心線が臥床面と平行になる、自然な寝返りを行える、ということです。

この3つの要素を満たした姿勢を保持するためには寝具が重要になります。最適な寝具の提供が、よい睡眠を取る必要な条件となります。

医学的に解明し、工学的に理想の寝具を開発し、IT技術を駆使して睡眠姿勢見守りサービスを提供していくことが、睡眠姿勢革命です。

そう考え、科学的な見地から、よい睡眠姿勢とそれを支える寝具のありよう、すなわち、ベッドと枕とITについて述べていくことにします。

そうすることで、コーランにある「神の見えざる手」に一歩でも近づくことができるのではないでしょうか。